スマホ課金で〇〇〇万円⁉ どうしてもやめられない心理

目次

こんばんは
悩みすっきりカウンセラーの山本記大です。

新型コロナウイルス感染者数も落ち着き始めて
衆議院議員選挙が終われば、もしかして『GO TO トラベル』も再開でしょうか。

また、飲食店も緊急事態宣言・まん延防止等重点措置が解除されて明暗が分かれています。
再び活気を取り戻すお店もあれば、感染拡大防止に協力する大義名分のもとにお店を閉め続けた影響で
お客さんがお店から遠のいてしまったケースもあります。
もちろん、去年からの習慣で自宅での食事や宅呑みに慣れてしまった影響も大きいです。
ただし、それだけではなく宣言中でも感染拡大防止対策をしながらもお店を営業して
お客さんとの信頼関係獲得できたか?も大きいです。

それとともに、自宅で過ごす時間帯が増えたことでスマホゲームやパソコンゲームをする人も増えたのではないでしょうか?
今日はスマホゲームの期間限定キャンペーンで限定レアアイテム欲しさにスマホ課金し続けた結果、
借金で首が回らなくなって自己破産したり、お金欲しさに犯罪行為に手を染めたり、家庭や人生に暗い影を落とす人たちの実態に迫ります。
何もスマホ課金に限った話ではなく、誰もが際限なくハマる可能性があることが理解いただけるかと
思います。

スマホ課金の現状

2020年、国民生活センターに寄せられたスマホ課金をはじめとするオンラインゲームに関する相談件数は
7,128件にのぼり毎年増えています。この数字は子どものオンラインゲーム利用についての相談件数です。
(http://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/game.html)より引用

実例として
『小学生の息子が、母親の財布からクレジットカードを持ち出し、パソコンのオンラインゲームで高額課金していた。取り消したい。』などがあります。

もちろんスマホ課金は子どもばかりの問題ではなく、大人たちのスマホ課金によるトラブルもあります。
それによって生活に影響を与えることもあります。

その先にある喜びが欲しいからこそ、
生きていける

社会一般的には
『スマホ課金なんてアホ。ゲーム会社だって商売なんだから。別に無料でも楽しめる。自制心がないだけ』
と言って批判・非難する方がいます。
確かにその通りです。ゲーム会社だって商売でやっていますし、無料でも楽しめるゲームはあります。

『因果関係』というようにハマる原因はあります。
そもそも、人は欲求を満たさずにはいられない生き物です。
欲求があるから、生きていけるのです。

〇お金持ちになりたい・安定収入が欲しい
〇異性にモテたい
〇偉くなって脚光を浴びたい
〇会社を大きく成長させたい
など…
欲求を満たした先にある喜びや快感が欲しいからこそ、辛いことにも耐えることができるのです。
より強い喜び・快感が手に入れたい動機が強ければ強いほど尚更です。

欲求を満たした先にある喜び・快感を手に入れた時が、その人の成功体験なのです。
成功体験を味わうことができると信じることができるからこそ、『あともう少し…』と希望が持てます。

たまに『欲しいものなんてありません。いいんです私(僕)は』という方たちが一定数います。
そういう方たちは、人生経験の中で欲しいものが手に入らない体験をした結果として
欲しいものを手に入れることをあきらめきった人たちです。

なぜスマホ課金をやめられないのか?
どうしてもやめられない心理

しかし私たちは、何かを満たさずにはいられない生き物です。
なぜ喜び・快感が満たされないと気が済まないのでしょうか?
それは、喜び・快感を手に入れると、脳から快感ホルモン『ドーパミン』が分泌されるからです。
このドーパミンが脳から分泌されるからこそ、私たちは生きる希望を見つけることができます。
これがないと毎日がつまらなく感じてしまいます。

この時の満足感を知っているだけに、
満たすことができなければ『不満足』として心に残ります。
人は満たすことができるまで、こだわって執着し続けます。

本題であるスマホ課金も、『期間限定プレミアム』とか『課金すれば特別10連ガチャでレアアイテム!』
などの広告を目にすれば、スマホ課金の先にあるであろう喜び・快感を手に入れたいと思うのです。
そして迷わず課金する人もいれば、課金しようかどうしようか?とスマホを片手に悶々とする人が現れるのです。

酒・タバコ・薬物・スマホ課金・性行為・ギャンブルも、ハマる物は違っていても心理は同じ
なのです。

お酒1つ例にしても『この一杯のために毎日辛い仕事をやっているようなものだ』と言って
お酒を呑んだ先にあるであろう喜び・快感・気持ちよさを手に入れたいからこそ飲酒するのです。
僕も自宅では吞みませんが、人付き合いのお酒が好きですからね^^

ただし人は何度も同じことを繰り返していると飽きてしまいます。
そこでさらに強い喜び・快感を求めるようになります。
かつての喜び・快感を手に入れた成功体験を知っているだけに、もっと先にあるものを求めたくなります。

よって
『手に入れないと気が済まない』+『さらにもっと強い快感を…』=依存心
です。

このように誰もが際限なくハマる可能性のある心理です。ハマるものがそれぞれ違うだけです。
なので、モラル・自制心がないからとか単純に善悪でバッサリ切れることではありません。

どのように対応すればいいのか?

有効なのは、今回の話題であるスマホ課金で問題化する頃には当然金銭をつぎ込んでいるので
消費生活センターに相談することをお勧めします。
未成年者が親の知らないところで課金しているケースが2020年度は『3,723件』と過去最高でした。
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20210812_2.html
未成年者が親に無断で課金していた場合は、後日売買契約を取り消すことができる可能性はあるとのこと
です。

さらに、同じことを繰り返さないためにも専門外来あるいは依存症問題に強い心理カウンセラーの
相談を受けること
お勧めします。
この問題は自力で克服することは相当難しいです。
脳がドーパミン欲しさに酒なら酒を、スマホガチャなら目当てのアイテムを手に入れないと気が済まない
状態になっています。極端な例えならば、『〇〇なしの人生なんて生きていけない』と思うくらいです。
あと、そのような状態になるからには何か強いストレスで心が壊れないようにバランスを取ろうとしている可能性があります。専門外来や心理カウンセラーに相談して話を聴いてもらう中で心の問題が見つかって
根本的な解決につながることも感がられます。

スマホ課金せずに無料で楽しんでいる人も、物が違えばハマる可能性のある心理です。
まずは、誰もが際限なくハマる可能性がある心理であることを理解して受け入れることが大切です。
今はクレジットカードやアプリケーション決済が日常生活で気軽に便利に決済しやすいので、
ついつい…ということも考えられます。

欲求があるからこそ、苦労を乗り越えて努力しようとします。
喜びを手に入れた時の感動は、何物にも代えがたいものです。
欲求がないことは、際限なくハマるものがはないので程度を超えた間違った生き方はしないでしょう。
そうした人生はつまらないものです。
欲求を満たしていく中で心も考え方も生き方も成熟していくのです。

この問題から『心から喜びと感じられる生き方』について考えてみてはいかがでしょうか?