ワクチン接種で気づいた同調圧力の罠

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こんにちは
悩みすっきりカウンセラーの山本記大です。

『社内コミュニケーションを改善して売上を伸ばす専門家』をしています。
今日はワクチンをめぐって私たちの身近に同調圧力が迫っているという記事を書きます。

職場や大学で始まっている新型コロナウイルスワクチン接種がきっかけで、
自分の意思とは関係なく、新型コロナウイルスワクチンを接種しないといけないのでは?
という周囲の雰囲気が同調圧力として感じられるという切実な問題についてです。

本当に新型コロナウイルスワクチンは必ず接種しないといけないの?

答えは『いいえ』です。
あくまで新型コロナウイルスワクチン接種は本人の自由意思に任せられています。

詳しくはこちらをご覧ください。厚生労働省も本人の自由意思を認めています。
新型コロナワクチンの接種を望まない場合、受けなくてもよいですか。|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省 (mhlw.go.jp)


しかし、実際は6月17日の大阪府の東成区役所に勤める職員のように『職員の誰が新型コロナウイルス
ワクチン接種を辞退したのか?』を職員辞退者リストとして作成されて閲覧できる状態だったとされています。
これでは、職員である以上は必ず接種しなければならないと言われているようなものです。
これを同調圧力、差別といいます。

仮に2度にわたって新型コロナウイルスワクチン接種を完了して体内に抗体ができたとしても、100%完全に
新型コロナウイルスにはかからないというわけではありません。
これは厚生労働省も認めています。
ワクチン接種後に新型コロナウイルスに感染することはありますか。|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
『接種したから安全・安心。接種していない人が発症したことが原因で新型コロナウイルスが突然変異してまた広まる』という考え方は少し強引な結論づけかもしれません。

同調圧力の何が問題なのか?その1

それは『正しさ』の押しつけになっていることです。
それも曖昧ではっきりと〇〇と言いきれない正しさで、いくらでも拡大解釈させて強制することも可能であるということです。
法律ならば、はっきり決められていることなので、〇〇はセーフ・アウトが理解できます。

しかし
度々ニュースの記事にもなっている『不要不急の外出』『不謹慎』は意外に線引きがしにくくて曖昧です。
そのようなものでありながら、『自粛』が『自粛要請』になり、今度は『周りが自粛しているのだから、
自分も自粛しないといけないのでは?』と同調圧力へと変わっているのです。
はっきりと線引きをしにくいからこそ、いくらでも拡大解釈させることも可能です。
ヨーロッパでは法律としてロックダウン(都市封鎖)を行ないました。法律を守れない人がいれば罰金を科すことができます。
日本では、国や都道府県が外出自粛要請や緊急事態宣言という形で行ないました。ロックダウンよりも緩いのにも関わらず効果は抜群でした。
CMでも有名人が出演して『みんなで乗り越えよう』『みんなで力を合わせて頑張ろう』と呼びかけるCMで
あふれていました。
そして多くの人々が自粛したのです。

1つ認めたら時間をかけて、なし崩し的に次々と要求や同調圧力を認めないといけなくなります。
この出来事を例えるならば、2時間サスペンスドラマで弱みを握った悪人によって、それをネタにして
脅され金品を要求されてどんどんエスカレートしていくことと似ているかもしれません。
少し言いすぎでしょうか?

自粛は『自分で態度や行動を控えること』です。
それを自粛してくださいと要請している段階で、どこからが自粛した方がいいのかのラインが理解できていないのに『自分から態度や行動を控えるように』お願いしているのです。
ここに違和感・疑問を感じることはあるのでしょうか?

同調圧力の何が問題なのか?その2

次は『ある特定の正しい答え以外、一切認めない』という問題があります。
これが同調圧力として一番理解しやすいかと思います。

このお話の典型的な話が先ほどの大阪府東成区役所の新型コロナウイルスワクチン接種の辞退者リストが
メール送信されて閲覧できる状態だった話です。
自由意思であるからこそ、誰がワクチン接種しようが自由なのに、全職員が閲覧できる状態だったのです。
これも
『このままだと職場で働きづらい』
『インフルエンザワクチンでも接種した箇所が腫れてしまう体質だから、本当はやりたくないのに』
という声にしにくい声はどこにいってしまうのでしょうか?

音楽で例えるならば、『ミ』しか音を出してはいけないと言っているようなものです。
音楽は異なる音を調和を保たせて組み合わせることによって人々の記憶に一生にも残るほどの不朽の名作が誕生するのです。
『ミ』しか音を出してはいけないのならば、たくさんの『ミ』を一斉に永遠に鳴らしても、それは音が大きくなるだけのことなのです。
今の日本では、まるで『ミ』しか鳴らしてはいけないのでは?と同調圧力を感じられる人はいるのではないでしょうか?

私たちは同調圧力に嫌気がさしていながら、知らず知らずのうちに『他の人たちも』と自分の意見が
多数派であることを理由に同調圧力をかけようとしている一面があるかもしれないです。
そうすると、被害者のつもりが加害者の立場に回っているかも・・・