『怒られたらどうしよう』アポイントする手が止まってしまう人向けのメンタル調整

目次

今月は最高気温気温20℃近くなる日があれば、
今日みたいに最高気温が10℃に達するかどうかの
天気があったりと、移り変わりが激しいものです。

移り変わりが激しいといえば、働き方改革が進んで
社員さんたちの残業時間の規制・賃金上げの実施と企業の環境も変化しています。
特に、働き方改革を進めると、企業活動が難しくなる物流運送業・建設業まで波及しています。
そこに日々の生活・企業活動で実感する物価高が今も続いていますので、尚更だと思います。
また、社員さんの立場を見れば、今後の生活のため・キャリア形成のために働く業種や職種を
変える人もいるのではないでしょうか?

そんな中、自身の新しいキャリア形成のために奮闘する、とある社員の話を一部事例として紹介します。
(本人のプライバシー保護のため、若干内容を修正しています)

『怒られたらどうしよう』で戸惑って手が止まるアポイント取り

この方は、中途で新しく営業の仕事に就いた20代社員です。
前職は、現場で使う資材の注文・納入・在庫管理を行なう建設会社の事務員さんでした。
現場や会社が困らないように逐一数字の管理のできるマメな方です。
こういう方が裏方で支えてくれるからこそ、現場は安心して働くことができます。

営業の世界で、このマメさ・丁寧さは長所として活かすことができます。
競合他社の担当者が気づかない点にも気づいてアフターフォローできる能力を秘めているからです。

そうはいっても、初めての営業の仕事なので、先輩の指導通りにアポイント取れるか?と
言えば、思うようにいかないのが、よくある話です。

コロナ禍を経て、コロナ前よりも当たり前になっているテレアポのやり方です。
テレアポは気軽に誰でもやりやすいからこそ、どうしても競合他社が多いのも特徴です。
いきなり営業の荒波にもまれて営業の洗礼を受けました。
一方で、その道〇〇年の営業社員の姿を見ると、何とも自分が情けないと思ったのでしょう。

だんだんモチベーションが落ちて、周囲から心配されるほどの顔色だったといいます。

それから少し経って、僕のところにお問い合わせの連絡が入りました。
聴くと、
『もしかして電話先の相手が怒ってきたらどうしよう?と思うと、電話を持つ手が止まる』
『断るのは、本当は怒っているかもしれない』と思うようになったといいます。

『怒られたらどうしよう』で手が止まるときに取り組むメンタル調整

まずは、今のご時世で本当にテレアポで怒られることがあるのか?を知ることです。
例えば、飲食店にアポイントを取る場合、昼に電話はかけないことです。
飲食店ではランチ営業の準備がありますので、こんな時に電話をかけない気遣いが大切です。
飲食店で言えば、15:00~16:00はランチ営業も終わって片づけも終わって社員さんたちも順番に
休憩を取っている頃ですし、TVや雑誌の取材を受けているお店もありますので、この時間帯に
アポイントを取る試みもいいかもしれないです。

また、現在は『サービス向上のため、お客様とのやり取りは録音しております』との電話ガイダンスが
流れる会社が増えています。録音されていると知ったら、仮にクレームを言う側だとしても、発言には慎重になります。巷でカスタマーハラスメント(カスハラ)という新しい言葉があるとか。
会社で働く社員たちを守るために、会社が電話先の相手に対して法的措置を取る場合もありますので、
怒る可能性は低いです。万が一クレームを言った人の発言内容が一部社会的・倫理的に問題視される
発言があったことが原因で訴訟になって敗訴にでもなったら社会的制裁を受けてしまいますので、
明らかに割に合わないです。

また、訴訟にならなくてもSNSで何を書き込まれるかわからないので、こちらも発言には
慎重になります。

あと、職場環境とメンタルヘルスの観点で言えば、お客さん対応で怒ったり冷たく突き放すような
対応する社員や経営者がいる環境では、自分のことではないにしても見ていて気持ち良くないです。
『今度は自分が同じ目に遭うかもしれない』
『あの人だってやっているのだから、自分もあのように対応してもいい』
と社員さん・後輩部下に思われたら大変です。

この後の予定が迫っている中で仕事の手を止めないといけなくてイライラする気持ちも理解できますが、相手は仕事として営業をやっているのですから、自分の会社も営業している場合もあるのですから、そこはお互い様と思うようにしましょう。

これだけでも、たとえ営業の電話が嫌いだとしても、相手先が怒ってくる可能性は低いです。

他に取り組むメンタル調整法といえば、
『今の電話はもっといいお客さんに出逢うための練習をさせてもらった』と思うことです。
まず、1発目のアポイントでお断りをする会社は自分と相性の良くない場合が多いです。
もちろん、そこから挽回するべく切り返していくアポイント法もありますが、
現代において、それを無理してやると法律に抵触したりSNSで告発されてしまう可能性が
ありますので、僕からはオススメしにくいです。

それよりも、他にも関わりたい会社・個人もありますから、その方のために話を進めて関わる方がいいです。
どのみち、話が進んで具体的になればなるほど、契約に至るまでの門は狭くなります。
当然、その分だけ『やっぱり結構です。ごめんなさい』のお断り・先送り件数も増えます。
長く付き合って下さるいいお客さんに出逢うまでに、それだけの関門や試練もあるだけ
実際に関わって下さる人には情が湧きますね。

こういうお話をしたところ、
怒られる可能性が低いこと、思うようにいかないことは避けて通れないと受け取ったのか、
面談を終えたその日の夜、
『まずは自分の体験で納得できるまでやってみます』と連絡を頂き、
明日からの仕事に戻っていきました。