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こんばんは
悩みすっきりカウンセラーの山本記大です。
まん延防止等重点措置と緊急事態宣言が全国一斉に解除されて、
かつてのように少しずつ移動や経済活動できるようになろうとしていますね。
ウイルスも弱毒化しているとの一部報道もあり、会社や自身の生活の立て直しもできるといいですね。
さて、今日は『断りたくても断れない』人付き合いのいい人の悩みについて書きます。
今は今日の社会情勢もありますので、人と直接関わることをリスクと解釈する傾向があります。
そういう意味では、人から誘われなくて気楽と思う人もいるかもしれません。
断れない人の悩みは、別に今も昔も関係ありません。
仕事に家庭に人付き合いに、献身的に関わっている人がいるのです。
それも自分の主張や楽しみを横に置いてまで。
断りたくても断れない人の心理
これは40代女性の介護施設主任・角田さん(仮名)のお話です。
この方は、後輩の面倒見が良くて残業や深夜番も不平不満1つ言わずにこなしてくれる
精力的で真面目な職員さんです。
当然、施設内では評判も勤務態度も良い方です。
私生活でも友人たちとの交流を大事にしていました。
そして友人の誘いで喫茶店でお茶を楽しんだり、料理教室にも通っていました。
ただ、本人としては人と関わることが好きなので友人との交流は嬉しいのですが、
休日はできるだけゆっくりする時間も欲しいと悩んでいました。
それに友人との交流は時間はもちろんのこと、お金もかかりますからね。
さすがに、どうしてもというなら『断ればいい』というのは本人も理解しています。
ただ、頭・理屈ではそう思っても断れないのです。
第三者の立場で見ると、ただの優柔不断な人物にしか見えないかもしれません。
この『断れない』の秘密は
断ることによって、嫌われたらどうしよう…
断ることによって、仲間外れにされたらどうしよう…
断ることによって、否定されたらどうしよう…
断ることによって、誘われなくなったらどうしよう…
など
という恐れ・怯えが人一倍強いところにあるのです。
嫌われることがないように、仲間外れにされることがないように、否定されることのないように
人当たりが良くて人付き合いのいい優しい人であり続けようとするのです。
時として献身的なまでに何でも引き受けようと行動します。
彼女の場合は、小学5年生のときの体験が強烈な印象が残っていると言っていました。
彼女は当時習いごとで友人Aさんからの遊びの誘いを断らなければいけませんでした。
友人Aさんは誘いを断られたことに対して
『じゃあもういい。〇〇ちゃん(角田さんのあだ名)を誘わないから』と言われました。
友人Aさんも遊びに誘ったのに断られたことが、受け入れられなかったのでしょうか。
誘わないからと突き放すような発言をしました。
一方の小学5年生だった角田さんは、
仲の良かったAさんから遊びの誘いがなくなって淋しかったと言います。
仲のいい子から誘いがなくなることは、子供からすれば淋しいと感じる出来事です。
人は『体験を通して、どのような解釈をするか?』がものの見方・感じ方・考え方をはじめ、
人生に大きな影響を与えるのです。
その後、角田さんは小学5年生の体験と解釈が自分の生き方に影響を与えていることに気づいた角田さんは
『自分も幸せになって幸せの分かち合い』というモットーを作って、そのモットーを胸に今日の社会情勢の中でも楽しく温かい人生を歩んでいます。
人は強く気づいて意識して日常生活を送るところから、変われることを教えてくれました。
『断れない』について気づいたこと
この角田さんの相談から気づいたことがあります。
単純な話として、断ることに勇気や工夫がいるということです。
よく営業で聞く話です。
『また頼みたくなったら連絡します』
『誰か紹介したい人がいたら、紹介しますから』
『提案ありがとうございます。検討させてもらいます』
という断りトークです。
これも、『〇〇しますので、今はお断りします。』という暗黙の了解が含まれています。
このようにして直接的にではなく間接的に意図を察することを求められるトークに日本語の奥深さを
感じました。
単刀直入に言うと、意図は明確に理解できますが、
『何もあのようなバッサリ切るかのような言い方はないだろ』
と思わぬ反感を買ってしまうことも考えられます。
意外に、はっきり言われると否定や拒絶・排除されたかのように感じる人も少なくないです。
そう思わせるようにする工夫と知恵があるのと同時に、それでも今は断らなければならない現状がある中で勇気を振り絞って断る姿が想像できます。
ただし、営業の仕事ではこのような話は断り文句として当然認知されています。
中には『断り文句が出てきてからが勝負』『断った時の対応を試している』と解釈して
何としても切り返して契約書に押印へとこぎつけようとする方もいます。
そうなると、断りたくても断れない方が押し切られて『はい』と言ってしまうことがあるかもしれません。
営業の仕事は人間臭く泥臭さも仕事です。自分の給料やノルマもありますから仕方ない部分はあります。
それでも後々苦情にならないように相手にとって納得のできる提案をしていきたいものです。
僕もそのような営業を望んでいます。
断りたくても断れない人に届けたい言葉
話を戻して、
断りたくても断れない人に向けて言葉を届けて締めたいと思います。
『自分の意志を言って大丈夫。あなたには思いやり・優しさがあるから』
『わがままを言って大丈夫。そこに思いやり・優しさ・愛情を添えれば』
断りたくても断れない人は、根が優しい人が多いです。
中には、自分のことよりも相手のことを第一に考える献身的な方さえいます。
そのような方は、自分ではまだまだと思っていますが、実は信頼関係は作れています。
自分の意志を言う=わがまま
と思う方がいます。
わがままの意味は『自分の思い通りにならなければ気が済まない心』です。
これはどんなに優しい人でも持っている心の状態です。
人間は満たされないと気が済まないのです。
近年のアイフルのCMにもある『そこに愛はあるんか?』です。
俳優の大地真央さんと元キングオブコメディの今野浩喜さんの掛け合いで放送されている
アイフルのCMです。
https://www.youtube.com/watch?v=r1zSssjqIO0
他にお好みの歴代CMがありましたら、ご自身で検索ください^^
これがないと人間関係に影響を与えます。
断りたくても断れない人は、自分のことを横に置いてでも相手のことを気にかけて相手のことを考える献身的な人が多い傾向があります。
今少しだけ、自分のことを大事にして自分の意志を言っても相手は許してくれます。
それを許さない人がいれば、その人は感謝の気持ちが足りない傲慢な人物ということになります。
相手への思いやりを持ちながら、自分のことも大切にできる
満ち足りた人生にしていきましょう。