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4月に入って桜も咲き、新年度に入りました。
そして4月になって再び値上げラッシュと企業も個人の生活も苦しい状態が続いています。
今回は、倫理法人会という経営者や幹部を対象に、この先も企業が生き残っていくために必要な
『心のあり方』を時に感動したり、笑ったりしながら勉強する集まりで気がついたことを踏まえた記事になります。
先輩経営者が教えてくれた『中小企業の生き残り』とは?
※先にお伝えしますが、講話者の具体的なお話内容については
倫理法人会の規則や講話者のプライバシー保護の関係で言及しないです。
先日、倫理法人会でお話してくれた、某製菓会社を営む先輩経営者は
『中小企業が価格で勝負しようと思った地点で負けが決まる。中小企業は価格競争しても
豊富な資金力と設備を持つ大企業に勝てない』
『中小企業が生き残るためには、あの手この手でその道・その分野を突き詰める。突き詰めて開発した商品・サービスを求めているであろうお客さんのところに行って販路を作る』
『価格競争にならずに済むためには、独自性を持つこと』と先輩経営者が教えてくれました。
口で言うことは簡単な話です。至って当たり前と思う方もいるでしょう。
では独自性はどのように作るのでしょうか?
ハウツー本や勉強会・交流会をハシゴすれば何とかなるのでしょうか?
独自性って?足りないを補うだけの生き方になっていませんか?
ハウツー本や勉強会・交流会に参加して何とかなるか?と言われると、
答えは『NO』です。
世の中には様々なハウツー本や勉強会・交流会のために〇〇万円かけてハシゴしている方がいます。
もちろん人脈が広がったり、博学多才になって専門家として磨きがかかることも事実です。
ただしそれは、往来した結果、自分や企業の強み・独自性を確立できた話です。
実際は、
〇ハウツー本マニアになって得た知識に満足したり、
〇勉強会・交流会で暖かく受け入れられて明るい人と関わって自分が変わった気になって
そこで満足してしまう
人がいることも現実です。
(だからこそセミナー産業や結婚相談所が一大マーケットとして盛り上がるのですが。僕も人のこと
言えない立場かもしれません)
こういう方たちは、ハシゴして『まだまだもっと勉強しなきゃ』『もっといい人やいいものがあるはず。次こそは 次こそは』と沼にハマるのです。
たとえ人とのご縁があるにせよ、ハウツーマニアも勉強会マニアも、恋愛も結婚も同じように
『次こそは 次こそは』と足りないものを補うだけの生き方をしている心理が共通しているのです。
独自性と足りないものを補うだけの生き方の差ってあるのか?
こうなると、
『独自性と足りないものを補うだけの生き方も同じじゃないか?』と指摘するかもしれないですね。
この違いは、自分や企業が広めたいと思っている商品・サービスに自信を持っているか?です。
その上で自分や商品・サービスを求めている人がいるか?です。
相手が欲しがっているニーズありきで考えてもいいですが、仕事で特に大事なのは、
商品・サービスが本当に役に立つか?かと思います。
欲しがっている商品・サービスだけなら、振り込め詐欺でもいいのです。
振り込め詐欺は、相手の不安や欲望に巧みにつけこんで商品・サービスを提供するように
見せかけて騙すわけですから。
ニーズを考えた本当に相手の役に立って商品・サービスに自信をもって提供できるのであれば、
たとえどれだけ断れても、自分や商品・サービスに眠る可能性を信じて仕事ができるかと思います。
お客さんの層をはっきりさせたら、あとは当たりくじ(長く関わらせてくださるお客さん)を見つけるまで徹底して営業や告知・自分の売り込みをすれば独自性を発揮して価格競争しなくてもいいかも
しれません。
実際、倫理法人会でお会いした某製菓会社が手掛ける商品の1つ、せんべいは1枚1,000円でも
買ってくれるお客さんがいるといいます。
みなさんはどう思いますか?