『何でこんなに苦しんだよ…』脱・下請けに向けた秘策はあるのか?

目次

春の季節になって暖かいというより、昼は暑いと感じる日がありますね。
皆さんはどのように過ごしていますか?

今日は、たまには飛び込み営業を朝から行こうかなと思ったら、
書きたい記事が急遽思いついたので、書くことにしました(笑)

脱・下請けに向けた秘策は? 前編

ここでは脱・下請けの原理についてお話しています。
※いきなり後編に入ってもいいですが、後編だけ読むと、理解する時間を余分に引き裂くことになる
可能性があります。

ある先輩経営者から教えてもらったことがあります。
『山本さん、苦しいとき・悲しいとき色々あるけど、それは1つの思い込みじゃないか?と思う。
嫌がっているうちは、苦難はとんでもなく大きいものと感じるけど、心に決めて取り組んでみたら、
やって良かったことはないかい?一方で放ったらかしにすると、ホントにとんでもないことになった
ことはあるかい?

と聞かれました。

僕自身も過去に心当たりがあったので、『あります』と答えました。
その上で、
『お話は理解できますし、苦難と思いたくなることでも取りかかった方がいいでしょう。
ただ実際は、仕事をする以上は結果や数字、金銭報酬がどのくらいか?を気にするのが自然で、
目の前のことに縛られて苦難を後回しすることも致し方ないのでは?
と尋ねました。

『確かにその通りだよ。目の前のことに縛られること・追われることはよくある話だね。縛られているうちは、そういう出来事しか出会えない。仕事の単価も安くて、負担も大きくて、そのクセ何かあるかあると、すぐにクレームになる。やっと終わったと思ったら単発企画でリピートもなし。そういう
ご縁しかもらえないんだよね。私もそうだったから。

と言われ、ぐうの音も出ない状態でした。

『類は友を呼ぶ』といいますけど、いい悪い関係なく、望んでいるかどうか関係なく
自分と価値観が似ていて共有しやすい人が寄ってくるのだなと思いました。

脱・下請けに向けた秘策は? 後編

ここからは、『脱・下請け』対策について先ほどのお話を基に考えていきたいと思います。
冒頭の
『嫌がっているうちは、苦難はとんでもなく大きいものと感じるけど、心に決めて取り組んでみたら、
やって良かったことはないかい?一方で放ったらかしにすると、ホントにとんでもないことになった
ことはあるかい?』

ですが、この話を基に考えると、『脱・下請け』も突然できるとは現実的に思えません。
最初は、『単価も安く、納期も厳しく、現場の負担も少なくない』状況が続く中で脱・下請けに向けて動くと心に決めることが大事です。限られた条件の中で、会社(A社)経営の観点では何とか利益出して社員に還元し、現場の視点では、経費も考えながら商品・技術開発を進ませるのです。
そうすると、会社経営の観点では、経費の見直しができる。現場の観点では、限られた時間・人員の中で商品・技術開発が進んで、いつの間にかその会社(A社)がいないと元請けの仕事に影響がでる可能性が出てきます。
これを心理学的には、『支配と依存の心理』と言います。
決定権を持つ元請け(支配者)が仕事の差配から価格決定権まで操作コントロールしていたはずが、
いつの間にか依存者(下請け)がいないと支障が出てしまうことにつながるのです。
ここまで来る頃には、会社の経営体質見直しもできていますし、商品・技術開発、人材育成も進んでいるので、他の会社やお客さんが注目してくれるようになります。協力会社も出てきてくれるかと思います。

この心理は元請け・下請けの関係性だけではなく、歴史でも証明されています。
表向き従順に従ってどんな暴君からの無茶な指令や屈辱に耐えながらも、その部下なしでは国が
立ちゆかなくなってしまった事例もあります。
👆のエピソードでいうなら、部下として活躍した古代中国の『周の文王』です。
そして文王亡きあと、この暴君は倒されてしまいました。

結果からすると、単価も納期も現場の負担も少なくない状況も、苦難の側面だけではなく、
社内改革する1つのきっかけになるかと思います。

そのためには、
〇気づいたらすぐにやる(後回しにすることは、人も物も活用しきれていない。それだけ損している)
〇相手を変えるより、自分を変えた方が実は手っ取り早い
が大事になるかも知れないです。